スーパーカブといえばキャリアに大きな荷物が載せられることが魅力。
でも、種類が色々あって、結局どれが良いの?ということで、個人的な意見ですが、まとめてみました。
なぜボックスが必要か
大きな荷物が載せられるキャリアは大きな魅力ではあるものの、スクーターと比べてしまうと、メットインが無いことが大きなマイナス要因。
一応はヘルメットホルダーも付いてはいるものの、使い勝手は悪いし、
雨で濡れたり、隣のバイクに当てられたりで常時使うにはおススメしません。
そこでボックスを付けようというわけです。
ボックスのサイズは26L程度から、大きなものでは60L近くの容量まで載せられます。
ちなみにスクーターのメットインは50ccで20L前半、125ccでも30L前後といったところ。
最近の多機能なフルフェイスヘルメットだと実はメットインに入らないバイクも多くあります。
PCXも2021年モデルからフルフェイス対応になりましたが、全部が入るわけではありません。
じゃあ、スクーターにボックスを付ければ最強では?となりますが、
キャリアが別途必要だったり、付けられても小さなキャリアで耐荷重が少なく、
重たい荷物が積めない、積めてもバイクの操安性は非常に悪くなって乗り難くなります。
二人乗りもできる耐荷重を備えたカブはそこまで操安性にも影響がでません。
どのボックスを選ぶべきか
ラゲ-ジボックス
まずは純正の定番ラゲージボックス。色は黒と白から選べます。
このボックスの良いところ
- 純正品の安心感
- 黒と白で色が選べる
- 値段が安い
このボックスの残念なところ
- カギが簡易タイプでセキュリティはイマイチ
- 材質が鉄なので、長く使うと錆が出る
- カギ部分にガタが出てくる
- 箱やカギのガタ、中身の荷物が当たるとカタカタと耳障り
カブって見た目で個人的には好きです。荷物が当たってうるさいのはスポンジ貼れば解決できますよ。
あと、アタッチメントが必要なので、お忘れなく。
ビジネスボックス
こちらも純正で樹脂タイプ。鍵が簡易タイプとセキュリティタイプの2種類から選べます。
このボックスの良いところ
- 純正品の安心感
- 58Lと大容量!
- 値段が安い
このボックスの残念なところ
- 簡易タイプの鍵はセキュリティがイマイチ
- 簡易タイプの鍵は長く使うとガタが出る
- セキュリティタイプの鍵にすると値段が跳ね上がる
- 樹脂なので強い力がかかると簡単に割れる
安くて大容量ですが、それ以外はあまり良いところがないかもしれません。見た目もビジネスっぽくなるので。
こちらもアタッチメントが必要なので、お忘れなく。
JMSラゲージボックス
旧型のJA10ではホンダの車両カタログにも実は載っていたJMSのラゲージボックス。昔からの定番。
このボックスの良いところ
- サイズが選べる。最大65L!
- バイク便ご用達。耐久性有。
- 色は白と黒。クロスカブ仕様でカーキやグレーもあり。
このボックスの残念なところ
- 簡易タイプの鍵はセキュリティがイマイチ
- 汎用タイプを買うと穴あけが必要
- 2012年式以降は別途金具などが必要
- 内装がFRPのままなので、ザラザラしている
- 長年使うと経年劣化で表面に薄くヒビが入る
穴あけや内装張り、固定金具が必要だったりと手間はかかりますが、これが一番個人的にはおススメ。
サイズはMがカブのキャリアのサイズにも合い、ヘルメットも入るのでおススメです。
JA44型に取り付けていますが、付属金具ではうまく固定できないので、余っていたGIVIの波型金具を使って取付しています。
ホンダの販売店ではJA10用として穴あけ済みの専用品が発注できますが、受注生産なので納期が数か月かかるため、気長に待てる人以外おすすめしません。
キャリアは2011年(JA07)までと2012年(JA10以降)で変わっています。
GIVIボックス
バイク用ボックスの定番メーカーGIVI。種類も多くあります。
このボックスの良いところ
- 種類が多く、好みでサイズや色などが選べる
- ベースから簡単に取り外しができるので、使わないときは外せる
- ベースさえ付ければ他のバイクと共用しやすい
このボックスの残念なところ
- 丸い形状が主で、カブの四角いキャリアだと無駄なスペースが多い
- 2012年以降(JA10やJA44)は変換キャリアがないと、キャリアの後ろよりにしか付かない
- 変換キャリアを含めると、お値段はそれなりに高くなる
もしカブに取り付けるならB32NBやE43NTL-ADVなどのスクエア形状がおすすめです。
E300も持っていますが、付けるとキャリアに合わなくて似合わない。
2012年式以降は変換キャリアも買っておきましょう。
乗り換え前提や、共用するならGIVIはおススメです。
アイリスオーヤマ RVボックス
バイク用では無いですが、これも定番品。実はかなり使えます。
このボックスの良いところ
- なんといっても安い!3,000円くらいで買えてしまう。
- 鍵付き、防水とバイクに使うにはもってこい
- 実はパッケージの写真がカブ。アイリスオーヤマもカブ用として考えている?
このボックスの残念なところ
- 固定にベルトを使うか、穴あけをして金具で固定する必要あり
- 色が緑。黒もあるといえばありますが。
- 見た目は値段なり
予算のない人にはこれがおススメ。今まで学生さん等には相当おすすめしてカブ以外も取付実績多数。
バイクで使わなくなっても家やキャンプなんかにも使えて損しません。
ヘプコアンドベッカー アルミエクスクルーシブ
これも実はホンダの車両カタログに専用品として載っていました。ただし、今は専用キャリアが廃盤。
このボックスの良いところ
- 実はあのRIMOWA製だったりする
- 他のボックスとは一線を画す高級感
- 長く使える耐久性
このボックスの残念なところ
- さすがにお高い
- キャリアが廃盤のため、中古を入手するか、汎用キャリアの加工が必要
- そこそこ重たい
- 中は実はそれほど荷物が入らない
販売されていた当時は周りも何人か買いました。いや、ホントこれカッコいいんですよ。
実用重視でJMSにしましたが、趣味で使うならコレ買います。長年使ってボロくなってもカッコいい。
今ならキャリアを再販しても売れると思いますよ。
延長キャリアは危険
ボックスを付けたら二人乗りできないじゃない。まあ、よく聞きます。
自分も中古で購入したカブにダブルシートに延長キャリアを付けてあり、そのまましばらく乗っていましたが・・・・
ただ、これ本当に危険なんです。
操安性が悪くなる
バイクは構造上、中心より遠くに重たいものがあると操安性は非常に悪くなってしまいます。
二人乗りしただけでも、相当乗り味変わりますよね。
キャリアにボックスを付けるだけでも実は変わるくらい。
延長キャリアってテールランプより後ろにあることも多く、操安性に影響が出てきます。
テールランプが見えない
テールランプの上にボックスが載ることになり、トラックなどの背の高い車両からだと、
テールランプが見えなくなる恐れがあります。
キャリアに負荷がかかる
安物キャリアで大量の荷物を載せる、長期間使用するなどすると、金属疲労で折れる恐れがあります。
延長キャリアにボックスを付けて運転している車両を見ると、ボックスが上下に動いているのがわかります。
まとめ
- 値段で選ぶならアイリスオーヤマ
- 純正の安心感ならラゲージボックス
- 他とボックスを使いまわすならGIVI
- 加工などの手間を厭わないならJMSのラゲージボックス
- 高級感重視!ヘプコアンドベッカー
といったところでしょうか。
色々使ったり見てきて、自分は最終的にJMSのNewラゲージボックスMサイズ セキュリティタイプに落ち着きました。
もう8年くらい毎日使っていますが、表面のゲルコート割れなどは多少ありますが、使用にはまったく支障なし。転倒や追突されたりとありましたが、多少のヒビだけで済んでいます。本当に長く使えるのでおススメです。
番外編
鍵どころか蓋もいらない!って人は収穫コンテナもあります。
田舎の農家の方とか結構これ多いんですよ。なんといっても安いですし。
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